難関資格挑戦リスクについて

 先日、薬剤師の友人とその友人の知人(ここでは「Aさん」としておきます)の3人で飲みました。
 このAさんは弁護士を目指し、病院事務をしながら挑戦し続けているとのことでした(友人が勤務する病院にAさんが派遣されて以来、友人とAさんは飲み友達)。

 今回、Aさんとのやりとりを通じて、学生に難関資格取得の話をする際にはリスクが伴うことも説明する必要があると感じました。頑張ればチャンスはあるぜ、と気軽に言ってるもので。
 以下、先日のやりとりです。
 
私:今年で何回目の受験ですか?

Aさん:20回以上です。旧司法試験のころから受け続けて。

私、友人:・・・

Aさん:ここまできたら撤退するわけにはいきませんよ。

私:どこか予備校には通っています?

Aさん:ずっと独学です。予備校で仲間作って勉強するってのは性に合わない気がして。それに費用もばかにならないし。

友人:いくら位かかるんですか?

Aさん:安くても70~80万円位ですかね。普通でも100万円はかかります。

私:他の資格に比べてかなり高額ですね。でもそれだけ長くやっていると、自分の勉強方法が間違っていないか不安になりませんか?

Aさん:まあ、少しずつ合格に向かって前進しているような気はしているので。

私:弁護士になったらどんな仕事をしたいとかあるんですか?

Aさん:そうですね。ずっと医療事務やっているので医療分野に関わりたいですね。

 以上、こんな感じのやりとりでした。

 Aさんにとって現在の医療事務は合格するまでの仮の仕事であり、生活の主軸は司法試験のための勉強にあるようです。
 薬剤師の友人の話によると、医療事務員の大量退職に伴いAさんに正社員採用の話もあったらしいのですが、Aさんは勉強時間を確保できる(定時になったらさっさと帰れる)派遣社員であり続けることを選んだようです。派遣社員だと定年ないですし。
 ただ、年齢の問題は切実です。記憶力とか体力とか。最速で弁護士登録したとしてもそのときには50代とか・・・

 考えさせられますね。

 今まで講義等で見てきた感じ、理系学生の場合、医学部のような学部を除き、資格が必須となる仕事が自分のやりたいこと、という人はそんなにいないでしょう。
 まずは就職して自分の主戦場を見つける、そして、それに合った資格に興味があれば挑戦する、というのが無難かも。
 一方、企業への就職には興味がなく、特定の資格を取得して勝負したいという人はそれなりのリスクがあることを認識しておいた方がいいですね。

 それにしても司法試験(現在、Aさんが受験しているのはおそらく予備試験)の受験回数が20回以上というのは初めて聞きました。逆にこの経験を武器にブログでも書けば希望の星になるかも。

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