理系男(その5)

 先日、薬剤師の友人と飲んだとき、

本当に地球は温暖化しているのか?

と疑っていました。

 地球温暖化を否定する書籍かネット記事かを読んだようです。また、大雪とか大寒波のニュースの都度、地球温暖化はウソっぱちだろうと主張します。

 ちなみにこの友人、学位(環境博士)を持っています。ただ、上記に関しては刹那的に言ってるだけで持論があるわけではないようです。

 この地球温暖化問題、以前私がいた職場でも懐疑論に感化された人がいました。

 ここでは地球温暖化の当否を議論する気はありません。

 ただ、この地球温暖化の問題は

 タバコで肺ガンになるか?

 に似ていると感じます。

 因果関係が複雑で、正解を出すのが難しい問題だと思うのです。

 タバコの場合、主流煙、副流煙に様々な発がん性物質が含まれていることは科学的に明らかです。しかし、ヘビースモーカーでも肺がんに無縁の人は多いでしょうし、一方、周りからの副流煙で肺がんになってしまう人もいるかもしれません。

 ただ、肺がんになるにしても何十年という曝露期間があるわけで、本当にそれがタバコの影響なのかどうか結論付けるのは難しいはずです。タバコ以外に大気汚染の影響もあるかもしれませんし、調理や線香の煙などの影響もあるかもしれません。

 タバコの場合、多くの人のデータをとることで喫煙が肺がんと関係があるかもしれないという統計分析はできるでしょうが、地球温暖化は地球という一つのデータ(n=1)しかとれませんのでそれはできません。

 地球温暖化の問題は、主な原因物質として考えられているCOの濃度上昇とともに語られます。COが地表の赤外線を吸収するという性質はタバコの煙に発がん性物質が含まれているのと同様に科学的な根拠の一つだと言えるでしょう。

 ただ、CO以外の要因の方が地球の温度を上げたり、下げたりしているかもしれません(太陽活動など)。何が影響しているのか調べようにもパラメーターが多すぎです。

 また、地球温暖化が進むことによって人類にどの程度影響があるのかも謎です。異常気象が多発したとしても人類の存続をおびやかすほどではないかもしれませんし、COを生み出す化石燃料が尽きてしまえば元通りになる一時的な(と言っても数十、数百年レベルの)ものかもしれません。

 一方、やっぱりCOが温暖化の原因だった、と因果関係が明らかになったときには生活圏の水没を止められない情況になっている可能性もあります。

 また、COを出さない努力よりも、増加するCOを吸収できるくらい緑化(例えばサハラ砂漠をどうにかして緑化するとか)したらどうでしょうか?

 このようにいろいろ妄想することはありますが、環境を専攻している人は因果関係について考えてみると、何かのときにそれっぽいアピールになるかもしれませんね??

LINEで送る