公務員試験(その2):警察

 前回、公務員試験について倍率を見ていきました。私は、人数の多い公務員というと警察官が頭に浮かんできます。近所の警察署の近くを通ると、あちこちで自転車パトロールの警察官にすれちがいます。都内だけでも相当な人数がいるはずです。

 大学院の同期にも警察官になったのがいました。

 警視庁の採用を調べてみました(警視庁Ⅰ類(大卒程度))。

  採用予定数 平成28年度倍率
男性警察官 1260 5.2
女性警察官 200 8.4

 前回紹介した都庁よりもはるかに多く、倍率は低めです。

 また、警察は危険を伴う仕事なので他の公務員よりも給与は割高です。

 資格経歴などで採用の評定も行っているようで、意外と先進的、というかハードルが低いかもしれません(下表:通常はITパスポートを持っているからと言って採用が有利に働くことは考えにくい)。

体力 柔道又は剣道、その他の武道 初段以上
スポーツ歴 全国規模の大会出場経験
情報処理 ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者等、経済産業省管轄の国家資格又はこれに類するもの
語学 英語 TOEIC:470点以上など

 また、“警察行政職員”という警察事務(バックヤードとして働く職種)の採用が別にあります(下表:平成28年度)。

  合格者数 倍率
事務 151 4.4
建築 2 3.5
機械 5 2.4
電気 6 2.7
心理 3 7

 “警察官”と“警察行政職員”の仕事の違いは何なのかですが、以下にまとめてみました。

参考:http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/saiyo/29/recruit/info-staff1.html#place

警察官 刑事警察 犯罪を捜査、犯人を検挙
生活安全警察 身近な犯罪の検挙・未然防止
組織犯罪対策 犯罪組織の壊滅
警備警察 テロや災害など
公安警察 国際テロ組織、過激派、右翼などによるテロ、ゲリラの未然防止
総務・警務 事務効率の向上、会計業務、物品や施設の管理、装備資器材の開発
警察行政職員 事務 警視庁本部や警察署など各所で警察事務 
技術 通訳 外国人が関わる事案に対応
建築 警察署や交番などの警察施設の新改築・整備において、調査・企画・設計・積算・施工・指導・検査
機械 警察施設の給排水設備・エレベーター・防災保安設備などの機械設備に関する調査・企画・設計・積算・施工・指導・検査
電気 警察施設の電気設備や通信設備、情報処理、交通管制システムなどに関する企画・設計・積算・施行・検査・保守管理
心理 職員採用時の適性判定や職員のメンタルヘルスによる心理判定・カウンセリング
交通技術 交通規制や交通管制、交通安全に関する計画・設計・監督・指導
鑑識技術 法医
化学
物理
文書鑑定
特殊写真
航空機械技術 ヘリコプターや搭載備品の点検・整備、離発着時の誘導、運行の可否確認業務
体育指導 必要なトレーニングの指導実施やプログラムの計画・実施・研究
自動車運転免許試験官 自動車運転免許試験受験者の実地技能審査判定
保健師 警察官・警察行政職員に対する病気の予防や療養指導、環境衛生の指導
海技 船舶の運航や、機関の原理・構造・機能・取扱い

 こうして見ると警察には思ったより多くの仕事があるようです。化学や物理という純粋な学問がそのまま活かせそうな仕事がある点もいいですね。

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