電力会社の特許

 東北の震災以降、原発問題や電力自由化など電力会社を取り巻く環境は激変しています。

 しかしながら世間の人々が電力会社から電力の供給が続く限り、電力会社の資金源はなくならないので、他の企業に比べると圧倒的に経営が安定していると言えるかもしれません。

 名古屋大学で助教をやっていた友人がいますが、途中で地元の電力会社に転職しました。先行きが不安定な大学教員(準教授以上なら安定しているのでしょうが)よりも企業での安定した暮らしを選んだということでしょう。

 ただ、電力会社でどのような業務をやっているのか、わからない人は多いと思います。私もよくわかりませんが、電力会社の特許情報を見れば、どのような技術に取り組んでいるのかある程度イメージがわきます。

 関西電力の最近の特許を適当にピックアップしてみました。
 下表は特許発明の名称です。

二次電池の冷却方法
被膜を有する送電用鉄塔のパイプ材およびその製造方法
地上設置型電気機器
電力貯蔵装置
CO2回収装置及びCO2回収方法
電気機器の温度監視方法
情報処理システム、制御方法および制御プログラム
電力量計
除雪システム及び除雪方法
飲料処理装置
電力ケーブルの劣化判定方法
給湯システム

 電気機器やケーブルなど電力設備に関わる技術、そうした設備の管理やシステムに関わる発明が多くありました。

 また、上表には一つしか示していませんが、温暖化抑制を意識したものであろうCO2処理技術に関する発明も多いです(下図はCO2を化学吸収によって回収する方法に関するもの:特許6147339 CO2回収装置及びCO2回収方法 図1)。

 以上から、電力会社と言っても技術が電気系だとは限らないことがわかります。

 ちなみに上記友人は転職直前まで水素自動車(燃料電池)に関することをやっていたらしいです。
 その職場では開発系人材の中途採用はもうやっていないらしく、滑り込みのギリギリセーフで入ったのだとか。

 

LINEで送る