資格試験:5択問題、多い正答は?(その2)

 先日、5択問題(例えば解答がア、イ、ウ、エ、オ)について正答数は均等なのか、それとも偏りがあるのか取り上げました。

 中小企業診断士の一次試験である「経済学・経済政策」について直近10年分のデータを集計してみたところ意外な結果がでました(下表)。

 
正答数(10年平均) 7 6 7 7 2

 人の心理を狙ったかのような“オ”の少なさに目がいきます。

 当初、国家試験なので、どの選択肢も同程度の正答数だろうと思っていましたが、そうでもないのですね。

 他の国家資格ではどうか確認してみることにしました。

 国家試験の中では受験者が多い行政書士で見てみます。行政書士は士業の中でも受験者数が毎年5万人以上の人気資格です。
 ・行政書士試験 平成19年度~平成28年度の10年間
 ・選択肢“1”~“5”以外の正答は除外

  “1”が正答 “2”が正答 “3”が正答 “4”が正答 “5”が正答
H19 7 13 13 15 11
H20 6 11 13 14 15
H21 9 14 10 15 11
H22 7 15 16 13 8
H23 11 10 14 12 12
H24 11 14 10 14 10
H25 9 13 12 13 12
H26 10 10 12 15 12
H27 10 12 12 12 12
H28 10 13 12 11 13
平均
(バラつき)
9
(19%)
12
(14%)
12
(14%)
13
(11%)
12
(16%)

 ぱっと見た感じだと診断士の経済学ほどのバラつきはありませんが、やや“1”の正答数が少ないようです。

 表一番下の()の中のパーセンテージは年度別の正答数の変動をあらわしています(パーセンテージが大きいほど年によって正答数がばらつく)。

 過去10年分の傾向で見ると“1”は平均的に正答数が少ないが、年によって正は正答数が例年よりも多い(または少ない)ことがあり、逆に“4”は正答数が安定して毎年多いということになります。

 過去10年分のデータで見ると、診断士の経済学は一番最後の選択肢が少なく、行政書士は一番最初の選択肢が少ないことがわかりました。

 よく、選択肢の後半に正答がある、なんて神話(?)がありますが、ひょっとすると試験によって性格が違うのかもしれません。

 なお、上記は過去データの分析であって未来予測ではありませんので気をつけてください(一切の責任は持ちません)。

 

 

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