電機・部品メーカーの特許比較

 今回は先日の記事「自動車メーカーの特許比較」の電機メーカー電機製品の部品メーカー編です。

 以下は、近しい業界の企業を比較することで、就職活動や転職活動に少しでも役立つ情報にしようと試みたものです。
 ただし、あくまで参考情報ということでお願いします。
 経営情報に関する数値は刻々変化するものであり、また、本サイトで取り上げる情報が必ずしも正確だとは限りません。
 売上高、従業員数は就職四季報2018年版(東洋経済新報社)を参考にしました(東芝は有価証券報告書より)。

 上表は電機メーカーや部品メーカーを売上順に並べたものです。下に行くほど部品メーカーに変わっていく感じになっています。

 電機メーカーとは何?これで全てか?などと疑問はあるかと思いますが、まあその辺は適当に考えてください(何となくこんなもんかな、とチョイスしただけなので、当然ながらすべて網羅していません)。

<特許出願数>
 特許出願はある技術に関してなされるものであり、全く異なる別の技術については別々に行わなくてはなりません。

 つまり、作っている製品が多岐にわたるほど特許出願は多くなります。
 特許出願が多い企業ほど多くの製品を作っている、多くの技術開発を行なっていると考えることができます(それが事業に役立っているのかどうかまではわかりませんが)。

 また、この分野は一つの特許で製品をカバーできる(法的に相手に模倣させない)ということは稀です。通常は事業に関係する特許を多く持っている企業の方が競争優位だと考えることができます。

 パナソニックが最大、さすがですね。

 東芝は現在、あんな状態ですが(参考:過去記事「東証一部と二部で何が違うのか?」)多くの技術を保有していることがわかります。
 なお、上表からどのような企業が今後ヤバそうか、という未来予想はほぼ不可能です。むしろ、経営が健全であることを前提にしています。

<一人当たりの売上高(売上高÷従業員数)>
 上表では参考情報として記載しました。
 この値が大きいほど売上効率が良い、従業員の待遇が良い(かもしれない)、と予測できます。
 ただし、興味のある企業については自分で調べて確認してください。

<一人当たりの特許出願数(特許出願数÷従業員数)>
 どの企業においても開発者1人の特許出願件数に大差がないと仮定すると、この数値が大きいほど開発人員の割合が大きいと考えることができます。

 総合電機メーカーは部品メーカーに比べるとこの数値が高い傾向にあります。開発が活発、開発要員が多い、開発成果を特許出願する場合が多い、などと予想できるかもしれません(製品が多岐にわたる総合メーカーでは当然のことだと言えますが)。

 この数値では半導体装置を作っている東京エレクトロンがかなり大きいです。一人当たりの売上高も大きいですし、すごいかもしれません。

<売上高に対する特許出願数(特許出願数÷売上高)>
 この指標が同業他社よりも大きいということは、(同業他社と同程度の売上高であるのなら)売上にとって役に立たない特許が多いと見ることができますし、一方で、明日の売上につながる技術開発を常に行い続けている、と見ることもできます。

 この値が小さい企業は特許にあまり依存しなくても売上を維持できていることになります。

 特許出願せずにノウハウ化(秘匿化)している、技術以外の強み(例えば営業網)がある、業界内で圧倒的に強い、などと見ることもできそうです。

 この数値がかなり小さいマブチモーターはそうした企業なのかもしれません。

 一方、この数値が大きいという企業は技術開発に熱心、あるいはマニアの領域にあるのかもしれません。

 この値が一番大きい浜松ホトニクスは技術に定評がある企業です。私はエンジニア時代に実験用に使える装置を探していたことがあったのですが、なかなか望みのものがなく、やっと見つけたのがこの企業の製品だったという思い出があります。

LINEで送る