タイヤの特許が多い企業

 前回記事で電気自動車の展開に絡んだ動きを紹介しました。

 トヨタや日産のような超巨大企業であっても環境対応、技術開発の方向性を誤ると経営への打撃は大きいはずです。

 頂点に位置する自動車メーカーの経営が揺らぐと系列の自動車部品メーカーへの影響も大きいでしょう。

 また、自動車そのものはなくなることはないでしょうが、自動車技術の変化・進化とともに他業界からの参入が増えてくるでしょう(例えば自動運転技術、電池技術など)。IT企業が自動車メーカーを買収する未来もやってくるかもしれません。

 そんな中で“タイヤ”メーカーはどうでしょうか?

 タイヤが不要な飛ぶ自動車が一般家庭に普及する世の中は当分やってきそうにありませんし、(こう言うとその分野の人に怒られるかもしれませんが)自動車メーカーに迫られている技術進化(ガソリン車→ハイブリッドカー→電気自動車、燃料電池車)の厳しさは、タイヤに関して今のところ、はたから見ていて感じません。

 タイヤメーカーの売上高は以下の通りです(世界上位&国内2~4位)。

 

 日本のブリヂストンが世界首位です。
 国内ではダントツ、世界でも2位のミシュランに1兆円以上引き離しています(福岡県久留米市発祥。私は子供の頃、ブリヂストンスイミングスクルールに通っていました。また、高校のすぐそばにあったので身近に感じる企業です)。

 タイヤに関わる特許出願ではどうでしょうか?

本サイトでは、たびたび特許情報から企業を取り上げています。
特許件数が多い≒企業競争力がある
だろうという考えに基づくものです。

 

 売上と同じ順で企業名が出てきました(ちなみに企業の全出願で見るとブリヂストンが住友ゴムの約3倍あり、その差はさらに開きます)。

 技術的に落ち着いているイメージはありますが、付加価値の高いタイヤを生み出し続けないと、いつかは競争力を失ってしまうでしょう。

 タイヤでたびたび話題になるのが“パンクしないタイヤ”です。

 タイヤは空気圧でパンパンに膨らんだ状態で使われますが、最大の悩みがパンクでしょう。

 空気入りタイヤに代わる非空気圧タイヤはパンクしないタイヤだと言えます。ソリッドタイヤ、スプリングタイヤ、クッションタイヤなどと言われるものがあり、数多くの特許出願がされています(下図は特許出願の一例:特表2017-509521 図1)。

 ただ、現段階では「重い」、「硬くて衝撃吸収力が弱い」、「荷重支持能力がない」などの技術的な問題が完全に解決されていないようです(車イスではソリッドタイプのパンクしないタイヤも普及していますが、自動車ではそうはいかないようですね。こうして見ると空気が持つ能力はすごいですね)。

 こうしたタイヤで夢のような性質をもつものが出てきたら今後の勢力図が変わってくるかもしれませんね。

 なお、飛ぶ自動車は既にあちこちで出始めています。
 参考動画:http://www.aeromobil.com/#s-about

 それでもタイヤがない車の世の中になるのはまだまだ先でしょう。

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