先日、私の携帯に公衆電話から電話があったのですが、電話してきたのは本サイトにたびたび登場する薬剤師の友人でした。
飲みにいった帰りに酔っ払ってスマホを紛失してしまい、テレフォンカードを使って電話したとのことでした。
ちなみに私の電話番号(やその他知り合いの番号)は、もしものときのためにフリーメール(ヤフーメール)に保存しておいたらしいです。
スマホは翌日警察に届けられたらしいのですが、拾い主が謝礼を要求していると警察から伝えられ、変なトラブルになるのは嫌だからと落としたスマホの引き取りを諦め、新品のスマホに代えたそうです(運よく保険に入っていたらしくタダで交換)。
スマホに記録していた電話番号やメールアドレスに関しては知らないうちに“クラウドサービス”に入っていたおかげで情報を失うことはなかったらしいです。
最近よく聞くようになった“クラウド”という言葉。
クラウドコンピューティング、クラウドソーシングなど聞いたことがあるでしょう(?)。情報セキュリティやゲームなど様々な分野で造語がでてきています。
私自身もこのワードを使うことがありますが、これまでのインターネットサービスと何か違うのでしょうか?
クラウドとは“cloud”、日本語では雲です。
インターネットそのものを雲に見立てて、地上にいる私たちの各端末との間でデータの送受信を行う概念図をよくみます(下図のような感じ)。
今回の友人の件であてはめてみると、スマホに入れていた電話番号やメールアドレス情報を雲の中(インターネット上)で預かるサービスだと考えることができます。
端末そのものがなくなっても雲の中に情報が保存されているイメージです。
また、それだけでなく、フリーメールを使い、もしものときのために知り合いの電話番号を保存していたという行為は、これもまさにクラウドの利用だと言えます。
結局、クラウドによる会社の会計処理や勤務管理や教育などのサービスも考え方は上記と変わらないのだと思います。
例えば、本サイトのようなウェブページを作るのに利用するレンタルサーバー、ウェブ制作サービス、アクセス解析サービスはいずれもクラウドサービスだと言えるでしょう。
クラウドサービスに関わる特許は2015年頃から増えています。
例えばコピー機メーカーであるキャノンやリコーなどが出願しています(以下はキャノンの特許5814639 図1:ユーザーのアクセス権限の更新に関する特許)。
まあ、クラウドサービスで便利になるのはいいですが、現実世界の人間同士のやりとりに関してはまだまだ不便が多いですね。
上記、友人の件では拾い主に謝礼を払わないとスマホ受取りができない、とか、拾い主と落とし主の接触に警察は無関係だから当事者同士で勝手にやってくれとか・・・(拾い主に関しては、現金拾ったとかではないのに謝礼要求ってどうかと思いますし、警察に関しても融通が利かないですね)。