映画と企業

 学生は夏休み、企業でも夏休みをとる人がポツポツでてくる季節ですね。

 涼しい館内で映画でも見に行きたいところですが、今夏、何か話題の映画とかあるでしょうか。

 映画会社というとパッと思い浮かぶのは「東宝」と「東映」です。

 昔、東宝の“ドラえもん”や“ゴジラ”、東映の“東映まんがまつり”を見に行ったことがあります。

 今回は両社について保有する登録商標などから見てみます。

 まず経営上の数値を比較すると、

  東宝 東映
 売上高  2,294億円  1,228億円
 従業員数 360人  357人 

です(就職四季報2018年版 東洋経済新報社より)。

 両社にどれだけの登録商標(権利化前の出願中のもの含む)があるのか調べてみたら、東宝が633件、東映が824件でした(単純に企業名で検索した結果)。

 両社とも歴史が古いわりに商標登録出願しだしたのは1980年代からです。昔は著作権とか権利関係に無頓着(おおらか?)な時代だったのでしょう。

 東宝の初期的な登録商標として以下のものがあります。

 

 

 

 

(登録番号:上から順に2033281号、2033282 号、2033283号、2062159号)

 なぜに“ゴジラ”がない?という疑問は横に置いといて、懐かし怪獣の名前が並んでいます。これらは権利関係の意識の高まりとともに取得したものかもしれません。

 90年代に入ると、時代をタイムリーに反映したものが取られています。
 下の登録商標は1994年7月に出願されたものです(登録4270459)(現実世界よりも出願がやや遅いか?)。
 

 最近のものだと、
 
があります(登録5844048)。
 シン・ゴジラは2016年7月に公開されましたが、上記商標が出願されたのは2015年11月(半年以上前)です。

 このように最近では話題になるものの名前について公表前に(事前に)商標登録出願するのが一般的です(PPAPのように関係のない人が出願するような世の中になってきましたので)。
 また、守りたいコンテンツが多いほど登録商標が多くなると考えることもできます。

 次に、東映について見ると、初期的な商標には次のようなものがあります。
  
 
 
 

 (登録番号:上から順に2169703号、3202665号、4046272号、4476037号)

 こちらも東宝と同じくバリバリに昭和の(微妙に時期が違う)番組に関するものを事後的に権利取得した感じですね。

 商標に関しては東映の方が多く権利を取っていますが、最近の傾向を見ると東映の場合は仮面ライダー(例えば以下:商願2017-067871)と戦隊ものに関するもの(シリーズもの)が大半です。
 

 最近は、どのような企業も事前に商標登録出願をするようになりました。瑕疵がなければ、出願から半年ちょっとで登録されます。

 このように商標は時代を反映していることも多いです。

 つまり、企業の最近の商標を調べることで話題になりそうなものを予測できるかもしれません。

 ということで、東宝の最近の登録商標を確認してみたら以下のものがありました(出願は去年の7月)。知っていますか?
 

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