アニメの商標が多い企業

 私が住む中野区にはオタクの聖地とも言われる中野ブロードウェイがあります。
 低層階がショッピングモール、上の方がマンションになっていて建設当初は東洋一のマンションだと言われていたそうです(青島幸男などが住んでいたことで有名)。

 今は漫画やフィギアなどを扱う“まんだらけ”が入っていることで有名です(これがオタクの聖地と言われるゆえんでしょうか)。

 私も昔はプラモを作ったりしていましたが、ガンダムもマクロスも初代止まりです。

 今回、「ガンダム」をキーワードに関連するビジネスを行っている企業を取り上げてみます。

 本サイトではたびたび特許出願情報から話題に関連する企業を調べてきましたが、今回は商標登録出願から調べてみました。

 “商標”とは自社の商品やサービスを他人のものと区別するために商品や包装に付する文字、図案などです。
 「TOYOTA」や「SONY」のような社名を商標登録することができますし、「LEXUS」や「WALKMAN」のような商品名も商標登録することができます。

 これはという名前を考えたら、商品を指定した上で特許庁に商標登録出願します。その後、審査を経て問題がなければ登録されます(すべての商品を指定して商標登録することも不可能ではありませんが、費用が膨大になるなど現実的ではなく、通常は自分がビジネスを行う範囲を鑑みて必要な範囲で商標登録することになります)。
 登録商標を商標権者に無断で使うことはできません。
 
「ガンダム」というワードを含む商標登録は類似するものも含め100件ほど出てきました。

 権利を持つ企業は“株式会社創通”と“株式会社サンライズ”の2社(ともにバンダイナムコの資本が入っています)。

 例えば以下のような文字が商標登録されています(左:登録 第1847650号、右:第4233080号)。
 

 株式会社創通はアニメ制作を通じたキャラクター創作、キャラクターを利用した商品化許諾などを行っており、商標権著作権などの権利を根拠にビジネスを展開しています(いわゆる広告代理店)。

 TV局から放送時間枠を買い取ってアニメ制作会社と企画制作したり、ゲーム・雑貨・衣料メーカーにキャラクターの許諾を行うなどの権利管理を行ったり、プロ野球の球団グッズの商品化促進したり・・・。

 こうした権利は作品の原作者(著作者)に発生するものですが、著作者その人が様々な事業者と契約交渉したり、イベントを企画したりするのは現実的に難しい場合が多いでしょう。
 そのため、こうした事業者が著作者の事業化を代行していると考えることができるかもしれません(権利の商社みたいなものですかね)。

 該社のHPおよび有価証券報告書を見ると、ガンダムは事業の柱の一つになっているようです。

 株式会社サンライズはアニメ制作会社です。1972年創立以来、ガンダムコン・バトラーVなどのロボットアニメからシティーハンター銀魂などのジャンプアニメまで様々な作品を出しています(該社HPより)。特に1980年前後の作品はいずれも当時の子供の多くが見ていたのではないでしょうか。

 該社HPの採用情報を見ていると、法務スタッフ業務に“著作権・商標権の管理”や“権利侵害対応”などが記載されていました。

 こうしたコンテンツに関わるビジネスは作品・キャラクターを「生み出す」のと同時に「権利を管理する」ことも重要になります。

 知的財産権に関する意識は昔と比べて高まってきました。これが今後薄れていくことはないでしょうね。

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