記憶力:資格挑戦の限界年齢は?

 一般的に“年齢とともに記憶力が低下していく”と言われていますよね?

 昔の職場で、定年間際の人たちも記憶力は40代になるとイッキに落ちるぞ、と口々に言ってました。

 資格を取るなら何歳ぐらいがベスト?とか何歳までにはやっとくべき?なんて考えたことがある人もいるかもしれません。

 記憶力と年齢に関する研究データのようなものがないかネットで探ってみましたが、出てくるのは書籍にからめたものや根拠が示していないものばかりで見つかりませんでした。

 と言うことで、資格試験合格者データから検討してみることにしました。

 資格試験によっては合格者情報の詳細を出している場合があります。

 そうしたデータは根拠があるかどうかわからない一般論よりもはるかに信頼できるのではないでしょうか。

 “記憶力”とは何か?ですが、ここでは資格試験合格に必要な情報のインプットとアウトプットをトータル的にとらえたもの(資格合格に役立つもの)、とします。

 合格者の絶対数がそれなりにいるものを示します。

 まずは税理士試験から

 税理士試験は言わずと知れた難関試験です。

 合格までには3000~5000時間ぐらい必要だと言われています。

 直近の合格者分布は以下の通りです。

 

 年齢とともに合格者数、合格率が減っていますね。

 次に行政書士試験

 行政書士は官公庁に対する書類提出を主な業務とする資格です。

 “カバチタレ”というマンガは行政書士をあつかったものです(この漫画がきっかけで行政書士の知名度がグンと上がったと言われています)。

 合格までには1,000時間程度の勉強が必要だと言われています。

 直近の合格者分布は以下の通りです。

 

 30代の合格率が最も高いですね。

 ただ、年代の違いによる合格率の幅は税理士ほどではありません。

 最後に弁理士試験

 弁理士は発明の権利化など知的財産権に関わることを主な業務とする資格です。

 この弁理士試験、なぜか合格者データをかなり詳しく公表しています(どの大学を出ているか、合格者の居住県、受験回数など)。

 合格までには3,000~5,000時間ぐらい必要だと言われています(私は5,000時間近くかかりました)。

  直近の合格者分布は以下の通りです。

 

 合格率が年代によっていびつ(否、むしろきれいな分布?)です。

 以上のデータから

 若い世代で合格率が低いのは学習不足や経験不足が要因になっているのでしょう。

 こうした若い世代を除くと、どの資格についても年齢とともに合格率は低下する傾向にあります。

 資格の勉強をするなら早いうちがいいかもしれませんね(特に税理士試験)。

 私が経験した弁理士試験について言えば、特に1次試験は記憶力が全てと言っても過言ではありません。
 特許法、実用新案法、意匠法、商標法、著作権法、不正競争防止法、条約etcの条文を丸暗記するぐらいの意気込みでやらないと受かりません。
 私は30代半ばから勉強を始めたのですが、1次試験が大きな壁になり、4回目でやっと1次を突破できました(5回目で合格)。
 こうしたシビアさが高齢層の合格率の低さと関係しているのかもしれません。

 行政書士試験では60歳代以上でもそれなりの合格率ですし、年を取ってからの資格取得が遅いとまでは言えないと思いますが、残念ながら年齢とともに(特に40代以降に)記憶力は衰えていくのでしょう(モチベーションなどは無視します)。

(資格の勉強を始めるなら早いうち、そしてイッキにかけあがるように合格、が理想ですね)

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