この時期、上着を着て外を歩くとやはり暑いですね。
途中で炭酸飲料を飲みたくなります。炭酸飲料というとコーラやファンタなどが思い浮かびます。
こうした炭酸飲料ですが、“ゼロカロリー”、“ノンカロリー”、“糖質ゼロ”なる表記のものが多いです。
本当にそうなのでしょうか?
薬剤師の友人がこうした食品の健康表示や成分には異常にうるさく(例えば、「ラクトアイスはだめだ」とか「コンスターチを使ったビールは飲みたくない」とか)、このゼロカロリー表示のことにもよく言及しています。
結論から言うと、100mlあたりの熱量が5kcal、糖類0.5gより小さければ「0」と表示可能になっているだけの話です(下リンク先参照)。
厚生労働省HP:栄養表示基準に基づく栄養成分表示
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/hokenkinou/hyouziseido-5.html
ですのでゼロカロリーの表示があっても、がぶ飲みしていたら肥満につながりますので要注意です。
ただ、昔とは比べものにならないくらい少ない糖類含有量でそれなりの甘さを実現しているところに経営努力を感じます。
甘味料は炭水化物のはずですから少ない量でも甘味の強い、かつ、カロリーが少ないもので作らなければなりません。
コカ・コーラの製法を知る人間は世界に数人しかいない、ということは誰でも一度は聞いたことがある話です。
ザ コカ・コーラ カンパニーの特許を見てもさすがにコーラそのものの製法は出てきません。
ただ、甘味料に関する特許はいくつか見られました。
“ヘルシー”とか“ダイエット”に関する消費者の意識は今後も薄れることはないでしょう。
こうした市場の要求に対して、どのような企業が甘味料の開発を行っているのでしょうか?
特許出願件数から調べてみました。
本サイトでは、たびたび特許情報から企業を取り上げています。 特許件数が多い≒企業競争力がある だろうという考えに基づくものです。 |
以下は特許が多い順です。
ザ・コカ-コーラ・カンパニー |
三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 |
味の素株式会社 |
花王株式会社 |
サントリーホールディングス株式会社 |
ペプシコ,インコーポレイテッド |
株式会社林原生物化学研究所 |
小川香料株式会社 |
旭化成ケミカルズ株式会社 |
コカ・コーラとペプシコはともにコーラでよく知られた企業です。
コカ・コーラの方が3倍近い出願をしていました。
“食品メーカー”というくくりだとペプシコの方がコカ・コーラを上回っています。 世界の食品部門売上高ランキング(2014年)は以下の通りです。 1.ネスレ 77,810 (百万USドル) 2.ペプシコ 66,415 3.コカ・コーラ 46,854 (情報:ビジネス+IT) |
一方、国内企業であまりメジャーではない(?)名前の企業もあります。
いずれも100年以上の歴史があります。
三栄源エフ・エフ・アイは1911年創業で従業員920名、売上高748億円(2016年3月期)の会社です(該社HPより)。
林原は1883年創業で従業員655名、現在、化学専門商社である長瀬産業の100%子会社です(該社HPより)。
小川香料は1893年創業で従業員589名、売上高243億円(2016年12月期)の会社です(該社HPより)。
話は変わりますが、昔販売されていたジュースを飲みたくなる時ってないですか?
私は“メローイエロー”を飲みたいです。