動物の特許が多い企業(その2)

 前回は動物をかわいがる方だったので、今度は動物(というか害獣、害虫)を駆除する方に目を向けてみます。

 前回触れた野生化したペットだけでなく農作物を荒らす野生生物、夏になると出てくるゴキブリハエ、渋谷など繁華街に大量に生息するネズミ、ゴミをあさるカラスなど様々な害獣、害虫が存在します。

 農水省によると平成26年度の農作物被害は191億円シカ65億円、イノシシ55億円、サル13億円)です。

 夜中、睡眠中に耳元で蚊の音がしたらおちおち眠っていられませんし、ゴキブリを見た瞬間にわき上がる殺意はゴキブリホイホイやホウ酸団子の売上に直結するでしょう。
 その他にもシロアリ、布団のダニ、園芸にたかる虫など人間目線だと面倒な生き物が多いです。

 とりあえずこうした害獣、害虫対策を目的とした技術の特許権者を抽出してみました(注:検索条件によって抽出結果が変わってきます。まだ他にも様々な企業が存在します)。
 下のリストは上から特許が多い順です。

本サイトでは、たびたび特許情報から企業を取り上げています。
特許件数が多い≒企業競争力がある
だろうという考えに基づくものです。
企業(権利者) 主な商品(特許)
住友化学株式会社 殺虫剤
アース製薬株式会社 捕獲器、殺虫剤
シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト 殺虫剤
大日本除蟲菊株式会社 殺虫剤、防虫装置
ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 殺虫剤
フマキラー株式会社 殺虫剤、捕獲機
ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー 殺虫剤、駆除装置
日本農薬株式会社 農園芸用薬剤
バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト 殺虫剤

 住友化学は国内化学メーカー2位の企業です。家庭用殺虫剤の原料では世界トップシェアです。

 アース製薬は上表にある大日本除蟲菊、フマキラーと並んで日本の代表的日用品メーカーです。
 ちなみに大日本除蟲菊とはリンク先を見てもらえばわかりますが、KINCHO(金鳥)です。

 シンジェンタ はスイスに本拠地を置く農業分野の世界的大手です。保有特許は農業関係の殺虫剤に関するものです。
 日本ではシンジェンタ・ジャパンという企業がアグリビジネスなどを展開しています。

 ビーエーエスエフ(BASF)はドイツの世界的総合化学メーカーです。日本にはBASFジャパンという企業があります。

 ダウ アグロサイエンシィズはアメリカの大手化学メーカーであるダウ・ケミカルの子会社です。農薬・バイオテクノロジーを専門にしています。日本にはダウ・ケミカル日本グループが展開しています。

 日本農薬株式会社は農薬、医薬品のメーカーです。

 バイエルはドイツの化学工業、製薬を事業とする企業です。日本には日本バイエルが展開しています。

 商品は殺虫、防虫用途が多く(上表では“殺虫”や“防虫”という言葉を厳密には使っていません)、これらはいずれも化学メーカーでかつ大企業(特に外資)ばかりです。

 身の回りから害虫がいなくなるにこしたことはないのですが、それは現実的に無理でしょう(ゴキブリなんてあの逃げ足の速さを考えると絶滅は難しそうです)。
 だとすると害虫対策商品は永遠に売れ続けるということになります。
 ひょっとしたら家電分野よりも安定しているのかも?

 ちなみにゴキブリの侵入経路で最も多いのが“玄関”からだと聞いたことがあります。
 実際には私も玄関のドアの下の隙間から正面突破してくるゴキブリを何度か目撃したことがあります。
 ゴキブリホイホイを仕掛けるなら玄関がベストですかね?

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