禁煙とビジネス

 最近、2020年の東京オリンピックに向けて受動喫煙防止ということで、禁煙の話題が大きくなってきました。

 厚生労働省の禁煙案に対し、飲食業界への影響が大きいと自民党内で反対意見が出ていることなども話題になっています。

 喫茶店は割と禁煙や分煙が進んでいるように感じますが、居酒屋は大体喫煙OKですからね。

 私は一切たばこを吸わないので全面禁煙にしてもらった方がありがたいのですが、たばこを手放せない友人は何人もいますし、喫煙に関連する事業者にとっては影響が大きいでしょう。

 私が20代の頃、よく行っていたクラブ(1000人規模の大箱)では男も女も、日本人も外国人もガンガンにタバコを吸っていて煙で充満していました。
 こうした施設が禁煙ということになると経営への影響はかなりのものだと思います。

 現在、喫煙者がどれだけいるのか調べてみました。

 現在、国内では約2000万人(喫煙率約20%)です。

 国内人口はさらに減ってくるでしょうから将来的には国内喫煙者数ももっと縮小するのでしょうね。

 喫煙ビジネスの将来性はあまりないのでしょうか?

 私は全くそんな気がしません。

 たばこと言えばJTです。JTは売上高2兆円を超える巨大企業で国内のたばこ売上高は3割くらい、売上高の半分以上は海外です。
 中国の専売公社にいたっては営業収入約17兆円というとんでもない業績です(会社四季報業界地図2017年版東洋経済新報社より)。

 世界的には人口が増えているのでたばこの市場も大きくなると予想できるかもしれません。

 一方、無煙たばこ、電子たばこなどと言われる新商品も出ています。

1.無煙たばこ

 鼻から吸引したり、口に含んだりする“嗅ぎたばこ”や“噛みたばこ”という種類があります。
 その名の通り無煙なので冒頭でも触れた“受動喫煙”の問題はないとされています。
 下図はJTの商品イメージです(出典:JTのウェブサイトhttps://www.jti.co.jp/tobacco/knowledge/variety/smokeless_cigarette/index.html )。
 

2.電子たばこ

 従来のたばこは巻紙を加熱して燃焼成分を吸い込むものですが、これは主に液体をパイプ形状のキットで電熱蒸気化したものを吸い込みます。
 議論はいろいろあるようですが、ここでは喫煙気分を味わえる機器としておきます。
 下の写真はお客さんからのもらいものです(部屋のオブジェになっています)。
 

 

 こうした商品が今後増えてくるのでしょうが、問題として出てきそう声が健康への影響です。

 たばこが健康に悪いと言われているのは、たばこの不完全燃焼によって様々な化学物質が生じるからです(3000種類とも4000種類とも言われています)。

 1回の燃焼で発生する化学物質の発生量は微量なので少し吸引した程度での影響は考えにくいですが、人生にわたって長期曝露することで健康影響があると言われています。

 受動喫煙が問題視されていることの一つに、こうした化学物質が副流煙の方に多く含まれていると言われていることが挙げられます。

 つまり非喫煙者が何で喫煙者に付き合って化学物質を曝露しなくちゃいけないの?ということです。

 上記新商品は従来のたばこに比べると、非喫煙者の受動喫煙による健康リスクは低いと考えることができるかもしれません。

 ただ、本当にそうなのか?という声は絶対に出てきます。

 企業には健康影響の評価が当然求められます。
 また、それだけでなく環境CSRの観点、商品PRの観点からどのような対応をすべきか同時に考えていくことになるでしょう。
 こうした事業分野は専攻で学んだことなどを活かせる場面が多いかもしれませんね。

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