MRが人気職だということは以前の記事(ねらい目の職種は?)で触れました。薬剤師の友人によるとペーペー社員でも年収1,000万円行くことが珍しくないそうです。その友人にはMRの知り合いが何人もいるので信ぴょう性は高いでしょう。今では薬学部出身者よりも薬学以外の理系や文系の方がMR志望者が多いみたいですね。待遇面が人気の要因ですかね?ただ、企業、地域などで差はあるのでしょうが。
ジェネリックのMRだと新薬のMRほど待遇は良くないとも聞きますが、そのへんの事情はどうなのでしょうか。友人はジェネリックメーカーのMRは見ないと言っています。医者は新薬好きが多いらしく、そういったことも関係しているのかもしれません。だとすると今後、こうした新薬好きの病院をいかに説き伏せるかがジェネリックMR(というかジェネリックメーカー)の課題なのでしょう。
このMR、「MR認定試験」なるものがあります。
教育研修施設などで一定の教育を受けた後に受験資格が得られますので、すぐにMR認定試験を受けるというわけにはいきません(就職後の話になりますね)。試験に受かれば認定証が交付されます。不合格だとしてもMRとして営業ができないというわけではありません。ただし、大病院では認定証がないと門前払いになることもあるそうです。
試験科目は次の3科目です。
1.医薬品情報
2.病院と治療
3.医薬概論
(医師、歯科医師、薬剤師は上記1~2は免除)
合格率は70%あたりを推移しています。
文系出身者にとっては不安かもしれませんが、今やMRの半数近くは文系出身者です(下図)。ページトップのグラフが示す通り全体で見ると97%が認定証を取得していますし、ちゃんとやれば確実に合格できる試験でしょう。
薬剤師の友人が、薬関係の資格だったら他に“登録販売者”(国家資格)があると言っていました。ドラッグストアなどの店舗販売を行う場合、一定の薬品を扱うためには薬剤師または登録販売者を店舗管理者としなければならないことになっています。国家資格ですが各県が試験実施者になっており、合格率が80%の都道府県もあれば、30%代のところもあります。
本来、薬業界の資格というと薬剤師ですが、ここで詳しく述べても仕方がないので割愛します。ちなみに薬剤師は私立の場合、国家試験に受かりそうにない学生は卒業試験で落とし、大学全体の合格率を上げようとする傾向にあるらしいです。一方、東大薬学部の薬剤師合格率は必ずしも高くありません。東大生は本気で薬剤師になろうという人がほとんどいないらしいです(国家試験受験率も他大学に比べて異様に低い)。