保険系ビジネスについて

保険”というと文系職というイメージがあるかもしれませんが、実際にはそのようなことはなく技術系社員もかなり多いです。

例えば、一級建築士を持っている人もいます。地震や火災などが建築物に及ぼす影響(リスク)がわかる人材は不可欠です。SE(システムエンジニア)経験者もいます。情報漏洩など近年注目されているITリスクがわかる人材の重要性も高まっています。

技術系ではありませんが、私の上司にニューヨーク州の弁護士資格を持っている人もいました。訴訟やコンプライアンスなどの法的なリスクに法律知識は欠かせません。

このように保険ビジネスは様々な“リスク”に深く関わっています。

こうしたリスクを見極めることができないと保険料収入よりも保険金支払いが多くなり保険会社の存続にも関わってきます。

保険業界は大きく、生命保険損害保険に分かれています。

生命保険は人のリスクに関わるものです。死亡して残された家族のリスク、がんになって治療費がかかるリスク、また、老後の生活費や子供の学費の積み立てなどが保険商品の対応範囲としてイメージできます。

損害保険は主にモノ利益賠償責任に関わるものです。自動車事故や建物火災といったモノのリスク、自然災害で工場がストップしたときの利益損失リスク、自動車事故や労働災害などに伴う賠償責任リスクが保険商品のカバー範囲としてイメージできます。

ちなみに国内保険市場は生保が約42兆円損保が12.8兆円というデータがあります(情報源:MS&ADグループ公開情報 http://www.ms-ad-hd.com/basic_knowledge/05.html

 

上のグラフは損害保険料の収入割合です。自動車関連の割合が大きいですが、国内人口減少が進む中、海外進出や新たな保険商品をいかに見出すかが求められています。この新たな保険を一括して“新種保険”と言います。

世の中に新たな動きがあるとき、それは保険ビジネスのチャンスでもあります。例えば割と最近のビジネスとして太陽光発電などの再生可能エネルギーがあります。こうしたビジネスの出現は、モノの保険(台風や地震などの災害対策)利益の保険(設備がストップして発電できない期間の収入減少対策)などの保険商品を開発して販売するチャンスです。最近の記事で土壌汚染関連ビジネスについて触れましたが(土壌汚染と関連ビジネス)、土壌汚染などの環境保険商品もあります(環境汚染を原因として訴訟が起きた場合の訴訟費用をカバーするのが一般的)。これも新種保険の一つです。

このようにこの業界では1.世の中の動きを把握2.顧客とのコミュニケーション3.リスクの予測・分析が重要だと感じます(特に前記3が保険業界の特徴でしょう)。

この業界は転職で入ってくる人も多いです。私自身もそうでした。エンジニアとしてのバックグランドなど経験が活かせる分野でもあります。

保険会社については以下にリンクを貼っておきます。

ウィキペディア:日本の企業一覧(保険)

生命保険は日本生命かんぽ生命第一生命明治安田生命住友生命損保系生命保険が、

損害保険は東京海上日動損保ジャパン日本興亜三井住友海上あいおいニッセイ同和損保が大手です。

この業界は文系理系が入り混じっていて人材的にもおもしろいと感じます。営業職が個性豊かで一緒に仕事をした中には甲子園でエースとして投げたとか、カラテで日本一になったという人もいました。

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