環境ビジネスについて

環境ビジネス”という言葉をよく聞きますが、一体どんな事業が環境ビジネスと言われているのか謎ではないですか?すべての企業が環境を意識して経営を行うのが当たり前になった昨今、どんなビジネスでも環境ビジネスと言っていいような気もします。環境そのものをテーマに事業を行う企業もありますが、ほとんどの企業で環境は本業の裏に隠れているか、事業の中に埋もれています。就職四季報にも環境という括りは見当たりません。従って、環境に関わる業務に携わりたくても環境ビジネスの全体像が見えづらいと言えます。

ここでは「環境」という観点からどのような関連ビジネスや業務が見出せるのか見ていきたいと思います。環境に興味があるという人は環境系を専攻している人だけなく意外といるかもしれません。

環境省が公表している「環境産業分類」というものがあります。今回はこれを切り口にします。環境産業分類では、

A 環境汚染防止

B 地球温暖化対策

C 廃棄物処理・資源有効利用

D 自然環境保全

の4つの分野が示されています。汚染防止や温暖化防止などテーマごとに分けられていると思ってください。

これらの4分類には細分類があります。

例えば「A 環境汚染防止」はまず「装置及び汚染防止用資材の製造」と「サービスの提供」つまり製造業とサービス業に分けられています(下表)。

一番細かい分類まで見ると、大気汚染防止の欄では「自動車排気ガス浄化装置」や「活性炭」などの製造に関わる業務、「環境アセスメント」や「環境保険」などのサービスに関わる業務があることもわかります。

こうした個別業務は就職本や就職サイトには出てこないものも多いです。環境保険なんてものがこの世にあることなんか知らない人の方が圧倒的に多いでしょう。このように産業分類から自分の興味のある業務を見つけていくのは一つの手です。

それにしても“環境”という括りは大きいですよね。4分類に記載されているものだけでも自動車、新エネルギー、燃料電池、蓄電池、住宅、照明、エアコン、給湯器、ボイラー、ビルメンテナンス、廃棄物、リース、リサイクル、緑化、環境分析、環境浄化、下水処理、教育、認証、焼却設備、農業、養殖、金融、保険、コンサルティングなど様々です(上表および各下表参照)。

上表こうしたテーマに関わる業務(企画、開発、製造、営業、コンサルなど)があるということを示唆します。

また、上表に明記されていないものとして、例えば、自社の環境経営を推進する裏方業務があります(いわゆる環境部門)。

他にはITサービスを提供する企業も環境産業の一つだと言えるかもしれません。作業を効率化する、いろいろなものを可視化する、といったことは間接的に環境に役立つでしょう(結局、環境に配慮していると言えば何でも環境ビジネスになってしまいます)。

具体的なキーワードをもとに個別に企業を見つけるやり方は別の記事にしたいと思います。

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