企業研究の情報源:有価証券報告書

前回、企業を調べるための情報源の一つとして有価証券報告書を挙げました(前回記事「ネットで何を情報源にするか」)。

企業内では「ゆうほう」と略して呼ばれることも多いです。投資家向けの資料ですが、就職活動にとっても有用な情報源の一つだと言えます。

この有価証券報告書とは金融商品取引法という株券などの発行や売買に関する法律に規定される報告書です。企業は毎年作成して外部に開示しなければなりません。この報告書には企業業績事業内容などが記載されています。

以下、ざくっと解説します。

<報告書のダウンロード>

1.EDINETというサイトの「簡易検索」(一番上の赤枠)を開いてください(下図はEDINET簡易検索画面)。

2.「提出者/発行者/ファンド」の入力欄に企業名を記入します(上図真ん中の赤枠)(例としてパナソニックと入力しました)。

3.「書類種別」の「有価証券報告書/半期報告書/四半期報告書」にチェックが入っているのを確認したら(上図一番下の赤枠)、さらにその下の「検索」ボタン(上図では表示されていません)をクリックします。

4.各種報告書の検索結果が出てきます。「有価証券報告書」(下図赤枠)を選択してデータ(例えばPDFデータ)をダウンロードします。

 

<報告書のどこを見るか>

余力があるなら全部見てもいいかもしれませんが、かなりのページがあり、私は全部見る気は起きません。

人によって欲しい情報に違いもありますので、以下はあくまで参考です。

1.企業の概況

企業の概況はいずれも目を通します。

経営指標等の推移では儲かっているのかどうかざっくりわかります(表中、△は赤字を意味します。ずっと赤字が続いていたら大丈夫かなと思わずにはいられません)(下図はパナソニックの有価証券報告書-第109期より抜粋)。

沿革はその企業の年表のようなものです(省略)。

事業の内容を見ると、今、パナソニックは従来の家電だけでなく、車用、住宅用の製品を作っていることがわかります(省略)。

従業員の状況を見ると、従業員の平均給与などがわかります(下図はパナソニックの有価証券報告書-第109期より抜粋)。

 

2.事業の状況

ここは企業が直面している事業課題が何なんか事業等のリスクは何なのかどのような研究開発を行っているのか、などと事業のコア的な情報が記載されています。企業研究、業界研究に役立つでしょう。

 

その他キャッシュフローなどの財務情報はスルーですね。財務データから経営状況を分析する指標はいくつもありますが「この企業の流動比率は…」とか「棚卸回転率は…」なんて分析しても、学生にとってそれがどこまで意味があるのか正直かなり疑問です。

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